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技術コラムを連載でお届けいたします。
「ケースレー428−PROG型電流電圧変換アンプのエミュレーション・モード搭載したA4280高速電流電圧変換アンプ」の開発現場より、不定期でお送りします。
技術コラム : マイクロ流路
投稿日時: 2019-11-20 10:53:14 (610 ヒット)
バイオセンサーで取り上げたナノテクで形状を振り分けるということですが

実際にはマイクロ流路と呼ばれる数μmの幅の狭い通路に
サンプルを流しセンサーに導きます。



バッファタンクにサンプルを含む溶液を入れ
泳動もしくは、圧力により溶液をマイクロ流路に流します。

電気泳動では、粒子が帯電してくれないと流れません。
圧力で流す場合も、圧力自体でマイクロ流路を壊してしまうかもしれません。
もしくは、圧力でセンサー部の変形が問題になるかもしれません。

どちらも、問題があるので最低限の電圧と圧力 両方で流すのが良いのかもしれません。
もちろん、検出は電気回路を使用したいので 泳動電源には、さまざまな制限が付きます。
最も難しいのは、泳動電圧によりバックグランドに数10μA 流れている電流から
サンプルによる数nAのパルス波形 およそ10000倍のレンジの差があるものを高感度で測定するしかないようです。

電流をACカップリングできれば簡単に測定できそうですが
ACカップリングは、万能ではなく20Hz-250Mhzというようなバンド幅の制限が付きます。
ここで10MHzの方形波信号をACカップリングでオシロ・スコープに入力すると
波形が大きく歪みます。信号の立上りと立下がりが強調されフラットな部分はゼロになります。
更に、これらの構造ができたとして効率よくサンプルを測定するのには、
マイクロ流路を複数にしないといけません。例えば 最低2CH 
できれば16CHになるでしょう。
製品化するためには、更にCH数を増やして感度を上げる技術が必要です。


投稿者: axis


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