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技術コラムを連載でお届けいたします。
「ケースレー428−PROG型電流電圧変換アンプのエミュレーション・モード搭載したA4280高速電流電圧変換アンプ」の開発現場より、不定期でお送りします。
技術コラム : 分析 測定 解析
投稿日時: 2019-11-20 10:55:07 (819 ヒット)
言葉遊びでは、ありませんが
分析 測定 解析 と使い分けを考えてみます。

グーグルを使って調べると概ね筆者の考えと近い答えが返ってきました。

分析 化学で、物質の成分を検出すること

測定 あるものについて、量がどれほどか測って求めること

解析 事柄を細かく分けて、組織的・論理的に調べること

分析は、材料の組成や成分など化学的な装置で調べることで
代表的なものは、赤外分光FTIR 核磁気共鳴NMR X線解析装置 等があります。
筆者は、医者の前で磁気共鳴イメージング装置MRIのことをどうしても
原理が同じなのでNMRと言ってしまうことがあり、3文字英語が大嫌いです。

測定は、計測器マルチメータ(電圧計)オシロスコープ スペアナ 
測り(体重計) 等の計測器をを使い
電気量や重さ 速さ 振動数 比重 等 物理量で決められる数値を調べます。

解析 すでに集められたデータ(ビックデータ)をA.I.等のソフトを使用して
論理的に調べること

分析は簡単にいうと 材質の持つ化学的特徴(組成や化学反応)を調べて定量化
測定は、材質の持つ物理量(重さ 振動数等)及び電子部品等の
電気量(電圧 電流 周波数 誘電率等)を調べて定量化

解析は、これらの手法で集められたデータを調べて最終的に判断をします。

バイオセンサーの製作では
1.分析装置で材料とサンプルを確認 樹脂等とサンプルの組成を分析
2.測定装置で材料の抵抗率 誘電率等 電気量を測定 
3.測定装置で材料とサンプルの違いを定量化(デジタル化)
4.データサーバーにてデータ解析
の手順を踏むことがあります。

まず、分析装置でサンプルの化学的成分の組成や反応を調べ化学的に定量化します。
ただ、バイオセンサーとするには分析装置は大きすぎ高額です。
NMRを例にするとは数千万円しますし、液体窒素 液体のヘリウムが必要になります。

そこで、専用治具(バイオセンサー)と測定器を使いで電気的に定量化し
物質の検出を簡易化することが求められます。

専用治具(バイオセンサー)は、化学的電気的に安定で 製作が容易で量産ができること
測定器は、校正ができ小型化できることが重要です。

もちろん、データは測定器(A/D)でデジタル化されサーバーにビックデータとして保存される。
データサーバーで A.I.を使用し検出結果を自動化する。

ハード的な価値は、バイオセンサーですが
最終的には、データサーバーに蓄積されたデータとA.I.の判定プログラムが
価値を生むビジネスになるのでしょう。

この開発でわかるのも、結果がデジタルになる前のアナログの苦労が大変であることです。
投稿者: axis


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