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アクシス・ネット技術コラム

技術コラムを連載でお届けいたします。
「ケースレー428−PROG型電流電圧変換アンプのエミュレーション・モード搭載したA4280高速電流電圧変換アンプ」の開発現場より、不定期でお送りします。
技術コラム : 失敗経験(1)誤挿入
投稿日時: 2019-10-23 13:12:46 (37 ヒット)
前回のコラムでつい自分の歴史(ノスタルジー)を語ってしまいました。
後進のエンジニアの一助になればと思い、過去の失敗談を語ります。

少しマニアックすぎますが
最初の強烈な思い出は、某半導体メーカーの製品試作で
大電流用なのでスタックと言って各素子をプレス機で圧力をかけ
接触抵抗を減らして組んで行く作業をほとんど説明なくやらされた時です。





100Aのダイオード(その当時の価格1個 60万円 私の給料のほぼ3倍以上)を4つ使い
ブリッジを組む時プレス機で圧力をかけるのですが、センターだしのピンの長さを間違え
プレス機の圧力をかけた瞬間、『ビシ!』という音とともに素子が見事に割れました。
今でもトラウマになっています。ダイオードと聞くと数10年たっても記憶から消えません。
図面指示を十分に確認せずピンを入れたのは私ですが、

今となって思うことは、設計が悪い。(私だけのせいではない)
ピンの長さが問題なら、すべて同じピンで組めるように設計すべき
240万円の不良と消えないトラウマを作りました。

次も同じような、誤挿入の失敗ですが
とある、分析装置 made in USA
(その当時3000万円くらいしておりました)
の設置に行った時、コントロール・ボックスから出ている
2本のフラット・ケーブル(全く同じPIN数で 同じ色)を
真上にある制御パネルに平行に接続し、電源を入れたとたん
『バチ!』と言って制御パネルから ほんのり煙が立ち上りました。



その場にいた、お客様 私 が凍り付いたその瞬間
アメリカから来ていたエンジニアが、素早く足で装置下側にある
電源スイッチを蹴り飛ばしてOFFにして
私に、『ICxxxの交換が必要だ』ともちろん英語で
さっき煙が上がったことが無かったかのように
冷静な顔で通常作業の続きのように言いました。

結論は、フラットケーブルをクロスにつながないと
制御パネルの電源ラインとグランドが逆さになるので
一番弱いICがヒューズのようにショートモードで焼ける。
ケーブルを繋ぎ直して、ICを交換で修理と設置完了。。。

これも、設計が悪い。(だんじて私だけのせいではない)
設置マニュアルの最初に書いてあると、アメリカのエンジニアに言われましたが
逆挿で壊れるなら、コネクタを変えるべき。
マニュアルに書いてあってサービスパーツが交換用ICはばかげている。

ただ、この時学んだことは、エンジニアは常に冷静であることが重要。
この時のアメリカ人の態度より学びました。まさに顔色一つ変えません。
(鉄面皮とはこのこと)
大騒ぎしても、結果は変わらない。問題をどう収束させるかが重要。

長きに渡るエンジニア人生で、いつまでも記憶に残る失敗です。
どちらも同じで、自分だけのせいではないと思い より深い後悔が残ります。
金額がでかいのも一因であるのは、間違いありません。

私の問題は作業前の確認(図面とマニュアル)ができていなこと。
どちらも、誤挿入による破壊が起こり致命傷になること。

これ以外でも、ネジの長さの違いでのショートや基板損傷など数多くの失敗をしてきました。
ケーブル、ピン ネジの誤挿入は簡単にやりやすく致命傷になりやすい失敗です。

同じ経験をされたエンジニアの方に、悪いのは設計ですが、但し、やってしまうのは
エンジニアの責任ということでしょうか。
投稿者: axis


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