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アクシス・ネット技術コラム

技術コラムを連載でお届けいたします。
「ケースレー428−PROG型電流電圧変換アンプのエミュレーション・モード搭載したA4280高速電流電圧変換アンプ」の開発現場より、不定期でお送りします。
技術コラム : 失敗経験(2)複合の故障 不良のミルフィーユ
投稿日時: 2019-10-28 15:52:24 (91 ヒット)
計測システムに限らず、装置の故障や何らかの不具合が出た場合、
原因の特定が一番重要です。

正確に原因を突き止め対策を実施する。
簡単に終わりそうです。

一番たちが悪く、パニックに陥るパターンが
複合の故障です。
つまり、原因が1つではない。
簡単な例が、計測器をソフトで制御して測定をしていた場合を考えます。

製品は正常なはずなのに、測定の10回のうち1度、異常な値を計測してしまう。
測定対象は、変化していない。もしくは 測定対象を外しても異常値がでる。

対処方法
1.計測器を交換。同じ計測を10回以上して異常が無いかを確認する。
現象が、異常値の出る頻度と数値が変わるがやはり出る。
計測器を元に戻す。

2.待ち時間の変更や測定順序を変えるなど、ソフトで対応する。
やはり、異常が完全に消えない。 ここで、ソフトを元に戻す。


まず、疑うのは電源ノイズ オシロ等で波形を観測。

3.アースやシールドを見直し、電源をアイソレーションするなど
ノイズ対策を施し、電源ノイズの対策をする。

ノイズは消えたのに、まだ現象が出る。

こうなってくると、なにがなんだかわかりません。
大抵は、不具合が複数あることはありません。
 
問題1つにつき原因1つがエンジニアの希望です。

残念なことに、技術の世界に複合の不良は存在します。
長年の経験で何度が遭遇してきました。

上記の例で、
1.最初の計測器が特定レンジで壊れている。
(信頼すべき計測器が壊れているのはサギです)

2.測定対象が待ち時間が足りないと、規定数値を測定できない。
(ソフトの設定ミスですが、測定条件を詳しく知らされていなかった)

3.測定値が、測定器のレンジをまたぐ事により、不連続な値(異常値)をだす。
(計測器の仕様ですが、ここまで詳しくは載ってない)



これに現場の電源ノイズがあったとするとどうしていいかわかりません。
(実際に似たような経験あり)

エンジニアは、神様を信じたいのですが
技術の世界に悪魔はいます。


問題の特定をし1つづつ対応していくことが、かなり困難を極めます。
何の手掛かりもなく、砂漠をさまよっているような感覚に襲われ
逃げ出したくなります。

実際、解決するのに2週間くらい時間をロスします。

解決には、落ち着いた対応が一番で、これでパニックになっても
何も解決しません。

一番良い方法は、完全に正しく測定できる標準デバイスを
マニュアルで測定し、逐次比較しながら問題を見つけるしか
解決方法はありません。
標準デバイスはシステムの校正にも重要です。

問題が複数あっても、一つづつ問題にして解決するしかないのです。
油断をすると悪魔が来りて笛を吹く。。。
投稿者: axis


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