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技術コラムを連載でお届けいたします。
「ケースレー428−PROG型電流電圧変換アンプのエミュレーション・モード搭載したA4280高速電流電圧変換アンプ」の開発現場より、不定期でお送りします。
技術コラム : バイオセンサー 0から1
投稿日時: 2019-11-20 10:51:38 (589 ヒット)
開発者の才能は、まったく誰も考えなかったことを使い
新しいことを生み出す技術です。

0から1を生み出すということ。

システムの発想も、今まで測定していないデバイス(試作品)
データが無く、理論ではこう動くはずという代物をなんとか
定量化するという技術です。

最近のバイオの動向をみていると

大学の研究者が、研究室で全く新しデバイスを0から0.5にして発表
アナログ・エンジニアは0.5から1にできるかどうかが成功のカギで
あるように感じます。
うまく、バトンを渡すことができるかどうか。

基本原理と実験データは出たけれど、
量産試作として、数が作れる装置設計がかなり重要な要素になってきています。

試作装置の開発には、もちろん研究者も関わりますが
ピックアップ回路や制御回路 ソフト開発は
エンジニアのお仕事になります。

バイオ関係の計測は、従来の化学計測だけではできない
微小サンプル(ウィルス エクソソーム等)が測定対象になってきています。

技術コラムでも、何度か書きましたがサンプルが微小になればなるほど、
当然、測定も難しくなります。


ごく稀ですが、案外簡単に測れるものもあります。
例えば、リン酸バッファ溶液は濃度にもよりますが
数ボルトの電圧で、数10μAも流れてくれます。
このイオン電流を測定は、簡単ですが
この中の微小サンプルの変化を捕えるには
センサーの感度が良ければ、数10nAもある。

話していて単位がどこか変ですが、
バイオセンサーのお仕事では、ごく普通の会話です。

検出する信号のレベルに合わせてアナログ回路を設計し
検証する。

物理法則の限界の淵を彷徨うことしばしば。。。

言うのは、簡単ですが信号が数10pAしかないと言われると
サスペンス劇場の崖のシーンを思い出します。

ダンダン ダ ダーーーン
ザパーーン(波の音)
投稿者: axis


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