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アクシス・ネット技術コラム

技術コラムを連載でお届けいたします。
「ケースレー428−PROG型電流電圧変換アンプのエミュレーション・モード搭載したA4280高速電流電圧変換アンプ」の開発現場より、不定期でお送りします。
技術コラム : 禅問答  放下著(ほうげじゃく)足るを知る
投稿日時: 2019-10-31 15:32:12 (24 ヒット)
赤外分光FTIR(赤外線を使用した分析装置)をメンテナンスしていた時
光軸を放物局面鏡で焦点を合わせ、液体窒素で冷却した検出器(MCT)で
微弱な赤外光を検出する調整を長らくしておりました。

昔のFTIRは、何枚ものミラーで複雑な光路をつくり赤外線の干渉波形を
サンプルにあて検出器で減衰した赤外線の波長とエネルギーを計測します。


調整は、いたってアナログ。もちろん、赤外線は目で見えません。
この仕事をやっている時は、赤外線が見える目があればと毎日願っておりました。

実際は、光軸のセンターに赤色レ―ザーを通し、それをリファレンスとして
検出器の感度を上げていきます。

光軸がうまく検出器に合い、まっすぐに入ってくると信号がオバーフローするので
アンプのゲインを落す。
逆に、信号で出にくければゲインを上げて再度調整をスペックの誤差2%に入る迄
繰り返す。

複雑なオプション(顕微鏡)等の調整は、いつでも悪戦苦闘。脂汗をかきながら
悶え苦しみます。 よほど前世の行いが悪かったと思い詰めます。

何とか信号が出て、誤差が2%丁度になった時が最大の試練です。

まだ、少し時間がある。もう少しよくなるかもしれない。
みんなに腕のあるエンジニアと見られたい等 雑念が浮かびます。
人間の本質は善であると信じて努力します。


こんな時は、大体うまくいきません。
むしろ悪くなります。

1時間くらい戦って、誤差が2.1%くらいになった時
もうええやん、ほとんど2%やろ。2%と言い切ろう、
誰もわかれへん。 
人間の本質は悪かもしれません。

小心者なので、更に1時間格闘し、誤差2%達成。
人間は本当に集中できるのは 2時間限度と思っているので
ここで終了。

エンジニアは

放下著 こだわりはすてよう。
足るをしる。

人生いまでも修行中。
投稿者: axis


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