homeへ
システム製品案内
システム導入事例
技術コラム
新着情報
会社案内
コラム
アクシス・ネット技術コラム

技術コラムを連載でお届けいたします。
「ケースレー428−PROG型電流電圧変換アンプのエミュレーション・モード搭載したA4280高速電流電圧変換アンプ」の開発現場より、不定期でお送りします。
技術コラム : 見えるもの見えざるもの
投稿日時: 2020-2-6 15:08:05 (35 ヒット)
世の中には、見たいと思っても見えない物 見たくなくても見えてしまう物があります。
光学的に見えるものは、人間の目で見える光の領域でしか見えません。
この領域を可視光領域といい、赤から紫までです。実体顕微鏡も拡大はできますが
可視光領域をはみ出て観測はできません。(およそ波長800nm-400nm)

要は、この領域からでた光を目で観測することができず、400nmより小さい物は
光学顕微鏡では見れません。
細菌の大きさは1μm以上はあるので、顕微鏡での観察は可能ですが
100nm以下のウィルスは、見ることができません。 
まてまて、ニュースでウィルスの写真を見たぞという方、その写真は電子顕微鏡の画像で
可視光で見たものではありません。

電子顕微鏡は、サンプルに電子を当て跳ね返ってきた電子を測定し画像化したもの(SEM)か
電子をサンプルにあて透過してきたものを測定し画像化しもの(TEM)があります。
通常ニュースで流されている映像は、SEMの画像です。

有名な野口英雄は、細菌研究ではその時代のトップでしたが、実験器具は光学顕微鏡だけでした。
その為、研究中に黄熱病のウイルスに感染し亡くなります。 
電子顕微鏡は野口英雄が亡くなってから2年後に開発されます。

この100年間で、見える物見えざる物も変わってきました。 
電子以外にも、観察する手法として超音波やX線等が使われます。

超音波は非破壊試験として、壁の中のヒビの検出等や 超音波エコーとして内臓の動きが見えます。
X線は、物質を透過し観察します。 レントゲンやCT等 骨折の状態や 肺の検査に使われています。 研究用では兵庫県の山奥にあるSACLAはX線レ―ザーで
世界最小の物が見えます。 波長63pm 原子が直接見えそうです。
でも、SACLAは装置ではなく施設です。

バイオセンサーの対象物はおおざっぱに言って、
カビ100μm 酵母10μm 細菌1μm ウィルス100nm以下というところでしょうか。

細菌までは、顕微鏡で確認しセンサーを通過すれば信号が出るという検査もできるかもしれませんがウィルスは強敵です。電子顕微鏡はまだまだ大がかりな装置で簡単に見るという感じではありません。

ウィルスの検査方法で今一般的といわれているのは、PCR法(ポリメラーゼ連鎖反応)でRNAもしくはDNAを増幅し検査する方法です。
これも、直接ウィルスを見ているわけではありません。

見た目だけで インフルエンザの型がわかればいいのですが。
ウィルスを直接見ても何のウィルスかは正確にはわかりません。

ウィルスや細菌が1000倍くらいになってそのまま見えるようになれば、
おそらくホラー映画の1場面のようになってしまいます。
恋人の本当の姿を見たいと思っても、
恋人がばい菌だらけでは、百年の恋も冷めるというものです。
人間は見た目が99%。 知らぬが仏、見なくていい物もありそうです。
投稿者: axis


このページのTOPにもどる