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技術コラムを連載でお届けいたします。
「ケースレー428−PROG型電流電圧変換アンプのエミュレーション・モード搭載したA4280高速電流電圧変換アンプ」の開発現場より、不定期でお送りします。
技術コラム : バイオセンサーの素材 金 銀 白金 
投稿日時: 2020-3-6 9:21:00 (825 ヒット)
昔々、錬金術師たちが鉛から金を作ろうと怪しげなレシピでいろいろと実験をしていました。
 科学的に金属である鉛に何か薬品を混ぜてよく効くおまじないをしたとしても
鉛は絶対金にはなりません。 ハリーポッターでも出てきた賢者の石が必要です。
何故かというと、鉛は安定した物質で、原子核の結合力が強く 非常に安定した物質です。
(鉛の原子番号48)
本当の錬金術は、水銀の同位体Hg-196に中性子を打ち込むと、高い確率で金に変化します。
(金の原子番号 79 水銀原子番号80 )
ただ、水銀の同位体Hg‐196は自然界にはごくわずかしか存在しないので水銀に
中性子を打ち込んでもすべて金に変わりません。 残念無念。

これ以外だと、中性子星合体するか星崩壊時のr過程でしか鉄原子番号28より重い原子はできないそうで産地直送で金を手に入れるのは、宇宙のどこかで数億年に一度の天体ショーを
待つしかありません。 このへんの詳細は、またコズミックフロントでやるでしょう。

バイオセンサーで重要な素材として使用されているプラチナの産出は、
75%が南アフリカ、17%がロシアに偏っており金より貴重なレアメタルとなっています。
プラチナは、触媒や電極に適した化学特性のみでなく 貴金属としても人気があります。
ゴールド会員とプラチナ会員では、プラチナ会員の方が格上でしょう。

バイオセンサーの電極は、酸性やアルカリ性の溶液を扱うことが多く
銀塩化銀か白金が多く採用されています。
どちらにしても、普通の電極としては高すぎます。
量産してコストを下げる時には一番の課題となります。

筆者は、今でも金銀と聞くと
昔ライオンの洗剤のCMで
「うれ〜しい〜白で〜す〜、ブル〜ダ〜〜イヤ〜♪ 金・銀・パ〜ルプレゼント♪」
のフレーズが蘇ります。
投稿者: axis


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