技術コラム : 人民の力 歴史に残る力業
投稿日時: 2020-3-18 15:51:14 (689 ヒット)
中国の歴史には、万里の長城を始めとするとんでもないものが数多く存在する。 その多くは、人間の力のみを使った力業である。 その中でも中国で毛沢東指導の下1958年2月から、 四害(伝染病を媒介するハエ、カ、ネズミと、農作物を食い荒らすスズメ)の 大量捕獲作戦が展開された。 正式には「除四害運動」と呼ばれたが、スズメを大量に駆除したことから、 「打麻雀運動」、「消滅麻雀運動」とも呼ばれる。 しかしスズメの駆除は、かえってハエ、カ、イナゴ(蝗害)、ウンカなどの害虫の 大量発生を招き、農業生産は大打撃を被った。 スズメは、農作物を食べると同時に害虫となる昆虫類も食べ、特に繁殖期には 雛の餌として大量の昆虫を消費している。 指導層の無知が故に、食物連鎖の生態バランスを完全に無視した結果だったのである。 後にスズメは南京虫に変更され、ソ連から大量のスズメが送られたといわれている。 この時の雀駆除のしかたがすごい、広大な畑を大勢で囲みで鐘や太鼓を鳴らし続け 雀が飛び続け疲れて落ちてくるのを待つという凄まじい力業。 これこそが歴史に残る力業。 エンジニアもここは、力業で解決しようと言いますが、 日本中の雀を全滅させるほどの力業ではなさそうです。 雀の焼き鳥(姿焼き)は、京都伏見稲荷の名物で、年々雀の入手が難しくなって 絶滅寸前だそうです。 近年中国からの輸入が禁止され、また国内では雀猟の後継者がいないそうです。 ![]() なんだか、雀の焼き鳥とアナログのエンジニアが似ている気がします。 今スグではないが、近い将来欲しいと思ってもどちらも、先細りの絶滅危惧種。 今から、後継者を急いで育てるシステム 雀の学校が必要です。 ![]() |
投稿者: axis
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